地域資源のハスを生かそう

 ことしも北塩屋の中山のハス池で舞妃蓮が美しい大輪の花を咲かせている。御坊生まれの舞妃蓮をPRしようと休耕田を活用して池が整備されて6年目。観光バスでの見物もあり、地元名所として定着してきた。
 舞妃蓮と言えば、故阪本祐二さん(元日高高校教諭)がアメリカの黄花ハスと古代の大賀ハスをかけ合わせて作り出したが、ことしは美浜町三尾の池にある大賀ハスも過去にないぐらいたくさんの花を咲かせているそうだ。また、故阪本さん宅のハス池では、妻弘子さんの手伝いをする有志団体が出てくるなど、ハスがあらためて注目を集めている。
 ただ、大賀ハスが分根された紀の川市では大きなハス池が2カ所にあり、〝元祖〟と言える御坊・日高のアピール度は押されぎみ。となると以前から話もあるが、やはりもっと大きなハス池がどこかにほしい。候補地がないと言われるが、休耕田やため池を活用すればできるだろう。ハスは平和の象徴と言われ、インドやベトナムなどの国花。大きなハス池があれば観光名所にとどまらず、国際交流にも一役買ってくれる可能性もあるのだ。あと、ハスは間引きしたレンコンを名物料理にしたり、花を長期観賞できる「プリザーブドフラワー」の土産品にしたりすれば、年中通してアピールできる。
 とは言うものの、もっと大きなハス池を一体だれが作るのか。行政主導は長続きしないと言われるが、地域資源を生かすためやはり行政がもっと本腰を入れるべき。例えば御坊市は「市民との協働」を目標に掲げているのだから、ハス池の提案、整備、管理をそれこそ協働で取り組めばどうだろう。まずはこれだけ根付いたハスを市の花に指定して機運を盛り上げるのもいいかもしれない。   (吉)

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