今秋、清姫ゆかりの美人旅バスツアー実施

 県の本年度振興局政策コンペ事業として、日高、西牟婁、東牟婁の3振興局が合同実施する不思議伝説PR事業に関し、秋に実施する女性限定バスツアーの内容が決まった。「”純愛の化身”清姫ゆかりの美人旅」と題し、田辺市中辺路の清姫渕や一願寺を巡り、龍神温泉宿泊施設では和歌山ゆかりの作家中上紀(のり)さん(43)の清姫講話、恋愛座談会を実施。翌日は日高川町の道成寺で日本舞踊家尾上菊透さんによる和の作法講座などが行われる。
 3振興局合同企画の政策コンペ事業は、「癒しの国の『妖し』の物語~熊野への聖地巡礼~」というタイトルで、日高、西牟婁、東牟婁の各地方に伝わる清姫や小栗判官の照手姫ら女性にまつわる物語をはじめ、不思議な話、妖怪などの伝承をまとめたガイドブックを作製。ツアーは20代後半から30代の女性を主なターゲットとし、参加者にガイドブックを配布し、田辺市のJR紀伊田辺駅から中辺路、龍神村、由良町、日高川町などを巡る。
 中辺路では、清姫が身を投げて蛇になったといわれる清姫渕を訪ね、一願寺でミニ座禅、写経を体験し、お寺カフェを楽しむ。宿泊先の龍神村の季楽里龍神では、作家中上紀さんによる清姫に関する講話と参加者同士の恋愛座談会があり、夕食後は美人湯の温泉を満喫する。
 翌日は朝から由良町の白崎海洋公園へ行き、午後は日高川町の道成寺で宝物殿見学、絵とき説法のほか、和歌山市出身の日舞尾上流の舞踊家尾上菊透さんの和の作法講座などが行われる。
 中上さんは、新宮出身の芥川賞作家、故中上健次氏の長女で、『彼女のプレンカ』ですばる文学賞を受賞。5年前に発表した『熊野物語』では、独自の解釈でとらえた新たな清姫像を描いている。尾上さんは尾上流四代目家元、尾上菊之丞の内弟子に入り、5年前には道成寺の春の公演で長唄『鐘の岬』などを披露した。
 ツアーは10月11、12日に実施。参加費は1万円。募集定員は32人。8月上旬から首都圏、京阪神の旅行業者等を通じて募集を行い、申し込み多数の場合は抽選で決定する。地元の人も応募できる。
 ツアー実行委員会事務局の日高振興局企画産業課は、「宿泊費、食事代などすべて込みで1万円というのは出血大サービス。清姫の一般的な悪女のイメージではなく、純愛、純情な部分も掘り下げてアピールできれば」と話している。

関連記事

フォトニュース

  1. コロナに負けるな!

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 乳飲み子抱え上海から引き揚げ 御坊市島に暮らす98歳の嘉美(よしみ)さんは、1921年(大正1…
  2. 34年前、活字にならなかった一冊の本 活字の本として出版されることのなかった、一冊の戦争体験集…
  3. 船団護衛の海防艦で南方へ 1923年(大正12)8月19日、夏目英一さん(95)は日高郡旧野口…
  4. 千人針と250人分の寄せ書き発見 「あれ、これは何やろ」 1999年(平成11)8月、母の薫(か…
  5. 飛行兵志願も母が反対 小瀬輔造さん(89)は1930年(昭和5)1月7日、日高川町…

日高地方などのイベント情報

現在予定されているイベントはありません。

Twitter

書籍レビュー

  1.  「バイバイ、ブラックバード」を読むと、原典に当たる太宰治の「グッド・バイ」が読みたくなったので、文…
  2.  作者の生まれは明治18年。明治45年に執筆され、初版は大正10年とかなり古いですが、繊細な描写が特…
  3.  6月19日は桜桃忌。芥川龍之介の河童忌、司馬遼太郎の菜の花忌ほど有名ではありませんが、太宰治の命日…
  4.  銀行に7年間勤務した経験を持ち、「半沢直樹」「陸王」「ルーズヴェルト・ゲーム」など人気ドラマの原作…
  5.  幅が狭く、カーブが続き、前から車がくればすれ違うこともできず、一つ間違えば谷底に転落してしまう…。…
ページ上部へ戻る