日高町の町営温泉館でレジオネラ菌

 日高町は20日、方杭の町営温泉館「海の里みちしおの湯」で、人の呼吸器に入ることで肺炎などを発症する「レジオネラ菌」が見つかったと発表した。同館に入浴した大阪の男性が、レジオネラ菌による肺炎で入院したとの連絡を受け検査。男性の肺炎が同館のレジオネラ菌が原因かどうかは分かっていないが、町では当面の間臨時休館を決めた。
 レジオネラ菌は土壌や河川、湖沼など自然界に生息する「細菌」の一種。39度前後の温度で繁殖しやすく温泉施設などで増殖することがある。直接水が口に入ることで感染する可能性は少なく、ジャグジーや打たせ湯を通じてミスト状になったお湯を吸い込むことで感染し、感染すれば発熱、せき、頭痛などの症状が出る。
 大阪の男性は5月18日と25日にみちしおの湯に入浴したと話しており、その後、発熱などの症状があり、今月12日、病院でレジオネラ菌による肺炎と診断され入院。同日、連絡を受けた御坊保健所は検査のため「みちしおの湯」の浴槽の水を採取し、町ではミストを出すジェットバスや打たせ湯をストップ。20日に御坊保健所から「規定値以上のレジオネラ菌が見つかった」と連絡を受け、町では急きょ休館にすることを決めた。
 原因については今後調査を進めるが、レジオネラ菌が見つかったのは屋内の男性主浴槽のみで、露天風呂からは検出されていないことから、源泉でなく主浴槽の配管にあるのではないかとみられている。配管は年に1、2回、職員が清掃しており、昨年8月の水質検査の時点ではレジオネラ菌は見つかっていなかった。
 温泉館で見つかったレジオネラ菌が、大阪の男性の肺炎の直接の原因になったかどうかは、現段階ではわかっていない。男性は高齢だが、症状は安定しているという。町では「こういった結果になり、ご利用していただいた方をはじめ多くの皆様に迷惑をかけることになり申し訳ありません」と話し、「消毒や清掃などで隅々まできれいにして再開したい」と話している。再開までには清掃・検査などで早くても2週間はかかるという。
 レジオネラ菌については、今月、埼玉県の銭湯でも見つかっており、男性3人が肺炎を発症し、うち66歳の男性が死亡している。

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