漱石自筆の手紙和歌山市で見つかる

 「坊っちゃん」「吾輩は猫である」などで有名な明治の作家夏目漱石=写真下=が、松山の教師時代の同僚に宛てて書いた自筆の手紙=写真上=が和歌山市の元会社員の男性宅で見つかった。
 手紙は明治29年4月8日付で、「坊っちゃん」の舞台の愛媛県尋常中学校(現県立松山第一高校)から熊本県の第五高等学校(現熊本大)への赴任が決まった漱石が、尋常中学校時代の同僚猪飼健彦さんに宛てて書いた。
 健彦さんは、別れのあいさつのため学校の寮に漱石を訪ねたが会えず、短歌を添えた手紙を宿直の人に預け、漱石の手紙はその返礼として、不在を詫び、最後に「花の朝 歌よむ人の 便り哉」という未発表の俳句が書き添えられている。
 手紙のほかに漱石が1句ずつ俳句を詠んだ短冊2枚もあり、これらが封筒とともに掛け軸に張られた状態で、和歌山市に住む健彦さんの孫の弘直さん(86)が自宅に保管していた。
 阪南市に住む弘直さんの長女松田智子さん(55)が10日、県庁で記者会見。「家では保存も保管もできず、貴重な資料を多くの人に見ていただきたい」と話し、県立博物館への寄贈を考えているという。

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