目指せ日本代表のチームワーク
- 2014/6/7
- 日高春秋
団体スポーツで強いチーム作りに最も大事なことは、選手やスタッフの一体感だろう。すなわちチームワークであり、スポーツ取材で勝利した監督に話を聞くと「チーム一丸での勝利」との言葉がよく聞かれる。チームプレーの醍醐味であり、また難しいところでもあるだろう。それが一流選手の集まりとなるとなおさらだ。個を主張しすぎるとチームバランスは崩れ、控えすぎると自分らしさが生かされない。個を生かしながらチームになじむ、個人の能力もあるが、やはり強力なリーダーがいてこそチームはまとまる。
開幕まで秒読みとなったサッカーワールドカップ。ベスト16の活躍だった4年前の日本代表メンバーの帰国後の会見は、チームワークのよさが伝わってきたのをいまでも覚えている。前回以上の躍進に期待がかかる今回、カズこと三浦知良選手が日本サッカー協会の特別スタッフとして参加することになったという。1998年のフランスW杯でまさかの代表落選は記憶に新しく、個人的にはいまだにすっきりしないが、今回の特別スタッフの報道は朗報だ。代表チームに同行はしないようだが、大事な初戦、コートジボワール戦を観戦するという。頼れる兄貴分が同じスタジアムにいるだけでも心強い。16強の壁を破ってくれることを期待している。
チームワークはスポーツに限らずどんな世界にも必要だ。学校や職場といった集団の中でも同じこと。まとめ役となるリーダーや指揮官がいるか、みんなのために自分が果たすべき役割はなんなのかを考えて行動できているか。自問してみると反省点ばかり。日本代表に感化され、チームワークを形成するために、自分ができることを考えてみたい。 (片)