田んぼアート、秋には「♨」が浮かぶ

 県の過疎集落再生・活性化支援事業の一環で、田辺市龍神村中山路地区の寄合会は同村安井地内の水田に温泉マーク「♨」をデザインする「田んぼアート」への取り組みをスタートした。稲穂が赤くなる古代米と普通の米の2種類を使って実施。3日には地元の中学生や高校生ら約170人が田植えを行った。順調に生育すれば、9月中旬ごろには温泉マークが浮き上がって見える。
 田んぼアートは寄合会の加盟組織「みらい龍神」(富田進会長)が担当し、龍神市民センター近くの休耕田16㌃を活用。昨年は雑草の除去を行い、試験的に地元の中学生や高校生らが米栽培も行った。ことしは「観光客や住民らに景観を楽しんでもらいたい」と田んぼアートに挑戦。古代米を栽培している村内の農家から苗の提供を受け、普通の米の苗との2色(赤と緑)で描く。デザインは3美人湯の里で知られることから温泉マークに決めた。耕作する田んぼは3区間に分かれており、赤地(古代米)に緑(普通の米)の温泉マーク、緑地に赤の温泉マーク、赤と緑を半分に分けたデザイン(上が赤地に緑、下が緑地に赤)の3パターンに挑戦する。温泉マークの大きさは十数メートル程度となる。3日の田植えでは、南部高校龍神分校生74人、龍神中学生83人が手植えで作業を行った。龍神分校3年の野尻麻緒さんは「どんな風に仕上がるのか楽しみ」と話しながら作業を行っていた。冨田会長は「田んぼアートをすることで、稲が生長していくとともに地域の住民らに興味を持って見てもらえる。ことしだけでなく継続していけば、龍神の田んぼアートの取り組みが広く認知される」と期待している。

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