「国際的」はふるさとから

 先月25日、日高高校(上田優人校長)体育館で創立百周年記念事業としてアジア高校生国際教養セミナーが開かれ、生徒たちが講師の東アジア・ASEAN経済研究センター「ERIA」の西村英俊事務総長から「グローバル社会に生きるリーダーとして」をテーマに聴いた。ERIAは2008年からASEAN加盟国10カ国と日本、中国、韓国、インド、オーストラリア、ニュージーランドの首脳合意で設立した国際機関で、東アジア経済統合の推進へ政策研究・政策提言を行っている。
 講演ではASEANの成り立ちや中国の急速な経済成長、ERIAの研究内容などを説明。印象的だったのは「国際的」の意味。単純にたくさんの国の言葉が使えることや他国について詳しいことだけではなく、いかに日本の文化、芸能、精神などを理解しており、日本的である人間かが大切。自分の国のことを知れば知るほど、それは国際的になっていると言えるという。
 これまでに西村氏以外にもさまざまな海外で活躍した人の講演を聴いたことがあるが、多くの人がこのことを主張する。ある人は、信仰心の高い国で宗教を聞かれ、とっさに「仏教」と答えたものの、「仏教とはどんな宗教?」と聞かれて返事に困ったという話を聞いた。自分の国の歴史や伝統文化、宗教などある程度はわかっているつもりだが、実際、自分の言葉で人に説明するのは難しい。
 今後、さらに国際化が進み、現在の小中高校生の中には世界で活躍する人も多くなるだろう。日本のことを知るとともに、地元和歌山、日高地方の歴史、文化、風習など、ふるさとのことをしっかり理解した国際人が増えることを望みたい。   (城)

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