これが御坊の幻の味!

 御坊商工会議所はごぼう商工祭(5月25日)での「鯛麺(たいめん)」料理復元イベントを前に11日、大谷呉服店で試食会を開き、川瀬和男・阪本仁志副会頭や中村裕一県議ら関係者20人が参加した。
 鯛麺は江戸時代に瀬戸内地方から御坊に伝わり、戦前まで結婚式などで振る舞われていた祝宴料理。大皿にゆでたそうめんを波状に敷き、塩焼きの大鯛を乗せて床の間で披露。祝宴の締めに、鯛の身をほぐして温かいダシで「にゅうめん」として食べ、大皿を拝見する「皿見せ」があったと言われている。大皿は御坊の旧家にはいまも残っているが、料理を振る舞う家はなくなっていった。
 今回は直径53㌢の伊万里焼の大皿と体長51㌢、重さ2・5㌔の天然の鯛を使用。祝宴の席も再現し、地元語り部で9年前から鯛麺を研究している大谷春雄さんが「昔は鯛もそうめんも高価で、『一生に一度食べられたら幸せ』と言われていました」などと解説した。試食した参加者は「上品な味でおいしい。焼いた鯛の香ばしい味もマッチしている」「大きな鯛で見た目にも『メデタイ』料理だ」などと笑顔を見せていた。
 商工祭は「寺内町を楽しむ」をテーマに多彩なイベントを企画。日高別院では一般向けの鯛麺の試食や大皿展示、専門家の講話を予定している。

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