真に必要な支援のあり方

 昨日、県外でガソリンを入れた際、窓ごしに「車内用です」とタオルを差し出された。長時間の運転で疲れていたため、「けっこうです」と断ると、「前はどうしますか」と尋ねられた。サービスがいいのか悪いのか、さらに驚いたのは給油の量で、現金分の予想外の少なさに、消費税率のアップを初めて実感した。
 燃油の高騰に悲鳴を上げる施設園芸農家のため、県は本年度の未来への投資の新政策として、ハウスの省エネ効果のある機器の導入等に対する補助を行う。野菜や花き農家の所得向上、省力化を支援する事業で、省エネ対策の補助率は2分の1以内。主産地の日高地方でも、この制度を活用して設備を導入する農家が多いと見込まれている。
 支援といえば、ある大学の学長が入学式の式辞で、社会に出て役立つ経験を積めるよう、「学生に対する一方的な支援だけでなく、卒業後も支援を続け、ともに大学パワーを強化していく」と述べた。いわゆるエンロール・マネジメントという学生支援。これは大学に限らず、行政サービスでもボランティアでも重要な考えである。
 日本の途上国に対する国際支援のあり方はまさにそれ。一方的にあてがうお仕着せの支援ではなく、その国では何が必要かを問いかけ、リクエストを聞き、精査のうえで人を送り、現地の人との共同作業で目標を達成する。人の意識を変え、興味や価値を感じて自ら主体的に取り組む形に変えるには、国と国との関係であっても、やはり現場の人の信頼関係によって立つ基盤を強固にしなければならない。
 1期4年が命の政治家にとっては気長すぎるか。「建てて終わり」の隣国にはとうていまねできない、世界中で感謝されている日本人の国際支援が誇らしい。   (静)

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