日高川で漁協が稚アユ放流

 日高川のアユ漁は、日本一早く5月1日に解禁。17日には近畿のトップを切って日高川町松瀬、日高川漁業協同組合(大杉達組合長)が、稚アユ8万匹を放流した。漁協の施設が大きな被害を受けた平成23年9月の台風12号による水害以来3回目のシーズンを迎えることしの稚アユは生育がよく、昨年より大きい体長12~13㌢。放流量は300万匹を予定している。良型のアユ釣りを楽しめる日高川。解禁とともに、全国からの太公望を喜ばせそうだ。
 ことしの稚アユは、水害後初めての生産となった昨年より3~4㌢大きめ。型量ともに水害前に戻り、漁協ではようやく稚魚の生産が復活した。放流初日となったこの日は、川中地区の佐井から原日浦までの6ポイントで放流。朝から職員が、稚アユを集魚槽から網ですくって軽量し、バケツリレーでトラックに積み込み、放流場所まで運んだ。川では稚アユがバケツやホースで放たれると、水面で銀鱗が勢いよく跳ね、元気いっぱいに泳いでいった。漁協では、19日まで3日間で川中地区のほか田辺市龍神村の小家地区、安井地区などの約20ポイントで約20万匹を放流。今シーズンは椿山ダム上流、下流各150万匹(下流は天然そ上を含む)の計300万匹を放つ。天然そ上は70万匹を見込んでいる。
 漁協では、台風12号豪雨によってほとんどの施設が壊滅的被害。重要財産であるアユ、アマゴの成魚30万匹が流失した。翌24年の稚アユに限っては、県内の近畿大学の施設や徳島県内などから導入した日高川産に近い系列の稚魚で対応したが、施設の復旧に伴い、アユの種苗生産も再開。施設内で日高川のアユを人工ふ化させた「日高川ブランド」を復活させ、昨年再開後初めて放流した。現在では水害前と同じ、500万匹を飼育している。
 県内河川のアユ漁解禁日は4年前まで5月26日となっていたが、県の内水面漁業調整規則の変更に伴い、5月1日に前倒しされた。日高川では23年については試験的に解禁日を3日としたが、おととしから1日になり、高知県河川を抜いて日本一早い解禁となった。

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