「お試し」を活用

 なかなか時代の流れに乗り切れないのか、いまだにインターネットでものを買うことはほとんどない。見て、触って、または食べたりして、そのものを自分で確認できなければお金を払う気になれない。外出せずに何でも購入できる時代になり便利と思ってはいても、まだまだそういう人が多いのではないか。
 そんなネット販売のデメリットを補おうと「お試し」を活用しての販売方法が広がっているという。テレビCMでよく放映されている化粧品が有名だが、例えば靴でもお試しがある。申し込んで自宅に届いたあと、実際に履いてみてもいい。外出はできないそうだが、自分に似合うか、履き心地はどうかなど確かめられ、気に入らなければ返品を受け付けてくれる。それから一番驚いたのが絵本。ネットで最初から最後まで無料で公開する。ストーリーが分かってしまえば誰も買ってくれないと思われがちでこのやり方には大反対もあったそうだが、サービスを始めてみると売り上げが何倍にもなったというから驚きだ。「見せたくない」から「見せてよく知ってもらおう」との逆転の発想で、中身をよく確認して子どもに買ってあげたいという親の気持ちを見事につかんだ素晴らしいアイデア。「お試し」が奏功した、いい例だろう。
 いいものを生産して売っても、やはり買う側の考え方をつかんでいなければ商売繁盛とはいかない。ネットの普及で商売の形態は果てしなく広がったが、その活用方法にはまだまだ違った可能性が秘められている。デパートの試食などで古くからある「お試し」だけでも使い方しだいで大きな成功につながるのだから、他にもチャンスはある。頭を柔軟に考えてみよう。 (賀)

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