みなべの清川中学校 最後の9人巣立つ

 4月から高城中学校と統合するみなべ町の清川中学校(宇和孝仁校長)で7日、最後の卒業式が行われ、3年生9人が通いなれた校舎を巣立った。昭和22年5月に開校し、67回目の卒業式は厳粛な雰囲気のなか、在校生が心温まる送辞、卒業生は感謝の気持ちがいっぱい詰まった答辞や太鼓演奏を披露し、「今日の日は人生の宝物」と力強く述べた。今月23日には閉校式が行われる。
 宇和校長は一人一人に卒業証書を手渡し、最後となる1311号は中村佳朱美さんが受け取った。宇和校長は式辞で、3年間で心身ともに大きく成長し学校行事や部活での活躍ぶりをたたえた上で、「4月から自分の選んだ道を進みます。平坦な道ばかりではなく、上り坂や時にはいばらの道もあるでしょう。辛さに負けそうになり、自信を失いそうになっても、夢や希望を持ち続けてどんな困難も乗り越えてほしい。そしてもう一つ、ふるさと清川を愛する気持ちを持ち続けてほしい。清川中はなくなりますが、学んだことを心のふるさととして心の片隅に置いてください」とはなむけの言葉を贈った。小谷芳正町長ら来賓も「これから数多くの試練も待ち受けているが、しっかりと乗り越えて力強く、正しく、人間として大きく伸びてください」と激励した。在校生は送辞で9人との思い出を振り返り、「67年の歴史に幕を下ろしますが、1311人の心の中には清川中が存在します。思い出を胸にこれからも頑張ってください」と述べた。
 答辞では、卒業生一人一人がマイクを持ち、これまでお世話になった先生一人一人との思い出を話したあと、見守ってくれた父母に「いつも私たちを支えてくれてありがとう。悩んでいるときも優しく見守ってくれました」と涙で声を詰まらせながらお礼の言葉を述べ、感謝の気持ちを込めて舞台で「清中太鼓」を演奏。「これからそれぞれの道を歩みますが、今日の日を今後の人生の宝物としたい」とあいさつし、大きな拍手に包まれた。

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