全日本認知症ソフトボールに日高地方から13人参加

 全日本認知症ソフトボール大会「第1回Dシリーズ」が静岡県富士宮ふじざくら球場で開かれ、日高地方から若年認知症と初期認知症の本人、家族らでつくる「根っことんと」のメンバーら13人が参加した。西日本チームの一員として東日本チームと対戦。それぞれできる範囲でのプレーとなったが、参加者らは「認知症でも楽しめる」「やりたいことができるんだ」などと、実感した様子だった。
 同大会は「熱くなりたい」「勝負したい」という認知症の人の声を受けて、民間や行政の福祉関係者らが協力して企画。「認知症になってもやりたいことをやろう」を合言葉に、第1回は「認知症おもてなし日本一のまち」でアピールしている富士宮市での開催となった。東日本チームには同市や神奈川県鎌倉市など、西日本チームには日高地方ほか大阪府、奈良、愛知県などの40代から70代までの認知症患者や家族、民間福祉事業所のサポーターらが参加。1試合のみの対戦で、基本的に認知症の患者だけがプレーし、サポーターからボールを投げたり走ったりする方向などで指示、援助を受けた。見事ヒットやファインプレーが出ると歓声を上げるなどして盛り上がっていた。試合結果は西日本が16-17で惜しくも敗れたが、好天の下、体を動かして楽しいひとときを過ごした。サポーターとして参加した御坊市湯川町財部、ケアビレッジ御坊の梶原深心さん(37)は「皆さん大変喜んでくれました。関係者らの間で来年も続けていくことにしています。認知症の人を支えるサポーターのネットワーク作りの場にもなりました」と話している。
 今回参加した根っことんとは昨年秋に発足。藤田町藤井のあがら花まるを会場に認知症の患者や家族が月1回の意見交換会などを開いている自主サークルで、中紀クリニック、あがら花まる、ケアビレッジ、ケアランド、市役所などの職員が職場の垣根を越えてサポートしている。認知症とスポーツの関係について実証されているわけではないが、専門家の間では「脳に適度な刺激が与えられて笑顔が増えるなど心と体の機能回復に役立つ」との意見もある。

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