県教委が独自の道徳教育資料集作成

 県教育委員会は子どもたちの思いやり、郷土愛などの道徳心を育むため、県ゆかりの偉人や出来事、いじめ、ネット問題等をテーマとした読み物資料集を作成した。小学生は「心のとびら」、中学生は「希望へのかけはし」というタイトルで、日高地方にも関係のあるクヌッセン機関長やフレッド・和田勇も登場。教諭向けの指導マニュアルも作り、来年度から各学校で本格的に活用される。
 小学校は4・5・6年生を対象に、国内外の偉人や出来事に関する15話を収録。和歌山県関係は紀の川市出身の画家保田龍門、海南市出身の江戸時代の治水家井澤弥惣兵衛ら6人の人物と紀州漆器に関する物語の7話、日高地方関係ではクヌッセン機関長の話が掲載されている。
 クヌッセン機関長の話は、総合的な学習の中で日本とつながりのある外国を調べた小学生が、2002年の日韓ワールドカップサッカーで和歌山県の人たちがデンマークチームを応援したことを不思議に思い、昭和32年2月に日の御埼沖で起きたクヌッセン機関長の殉難がきっかけだったことを知る。
 中学生用も全15話のうち、和歌山県にゆかりのある人物等の話は6話。日高地方関係では、昭和の東京五輪誘致に貢献した御坊市ゆかりの故フレッド・和田勇の物語があり、「祖国日本の人々に勇気と自信を」と、昨年、100歳で亡くなった妻の正子さんとともに招致活動で中南米各国を回ったことなどが紹介されている。
 仁坂吉伸知事は「なかなかいい県独自の道徳教科書ができた。これをもとに、先生が熱心に指導することで、子どもたちはいじめなどにブレーキをかける心が育つのでは」と話している。

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