なでしこの活躍に期待

 たしか高校生のときだった。当時日本で開催されていたサッカーのクラブチーム世界一を決めるトヨタカップで、オランダの超スーパースターだったフリットが左サイドでボールを鋭くまたぐフェイントで相手を翻弄(ほんろう)しセンターリングで先制点をアシストした姿は、いまでも強烈に印象に残っている。所属していたチームはイタリア1部リーグ・セリエAの名門中の名門、ACミラン。日本ではまだJリーグがスタートしていなかったころ、世界トップ選手のプレーをテレビで見られる機会もトヨタカップぐらいで、心を奪われたのをはっきり覚えている。
 そんな超ビッグクラブで日本人がプレーするなんて、当時は考えすらできなかったことだ。日本代表でもひと際存在感を放つ本田圭佑選手がACミランに移籍した。背番号はなんと、フリットをはじめサビチェビッチやルイコスタといったファンタジスタが背負っていたエースナンバーの10。いかに期待されているかの表れで、アジア人で初めてだという。先日の入団会見でも地元は大騒ぎで、同じ日本人として活躍に期待せずにはいられない。本田選手は12歳のころからセリエAでプレーするのが夢だったという。目標を持ち続けること、思いの強さは人を強くするのだろう。
 今月3日、大成中出身で大阪桐蔭高校女子サッカー部に進学し、全国大会に出場する上西可奈子選手を2年ぶりに取材させてもらった。将来の夢はプロ選手となって、なでしこジャパンに入ることだと、2年前と同じ答えが返ってきてうれしかった。高い志が彼女の強さの原動力だろう。なでしこのユニホーム姿が見られることを楽しみにしたい。 (片)

関連記事

フォトニュース

  1. いまが見ごろです

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 出撃直前、さくら弾機が炎上 極秘扱いで「知られざる特攻機」とも呼ばれたさくら弾機は、直径1・6㍍、…
  2. 飛行機乗りが夢だった 1944年(昭和19)6月、日本はマリアナ沖海戦に敗れてサイパンが陥落し、絶…
  3. 激戦のフィリピンで6年 日米開戦直後の1941年(昭和16)12月22日、日本は米軍の支配下にあっ…
  4. 空襲に怯え、悲痛な思い 大戦末期、空襲に怯え、悲痛な思いをした御坊市島の竹田(旧姓=山﨑)玉枝さん…
  5. 根室空襲、艦載機が猛爆 大東亜戦争末期、制海権を失った日本は北海道まで米軍に押し込まれ、1945年…

日高地方などのイベント情報

現在予定されているイベントはありません。

Twitter

書籍レビュー

  1.  還暦を過ぎても精力的に新作を発表し続ける東野圭吾。木村拓哉と長澤まさみ主演で映画化もされた人気シリ…
  2.  1945年8月15日正午、天皇陛下がラジオで国民に向けて終戦の詔書を読み上げ、国民はこのいわゆる玉…
  3.  テレビで見ない日はないぐらい、ニュースを視聴者に分かりやすく解説してくれるジャーナリスト池上彰氏。…
  4.  元アニメーターで江戸川乱歩賞作家、真保裕一の「行こう!」シリーズ最新作。今年5月に文庫化されました…
  5.  今回紹介するのは2005年に発行された推理小説家石持浅海の「君の望む死に方」。前作の「扉は閉ざされ…
ページ上部へ戻る