震災から19年 南部幼園児が訓練

 6434人が亡くなった阪神大震災からちょうど19年となった17日、みなべ町内の幼稚園や保育園では避難訓練などが行われた。海岸線に近い南部幼稚園(小林惠子園長、園児73人)では、大きな地震・津波が起こったと想定して約400㍍離れた南部高校まで走って逃げ、避難経路を再確認。東日本大震災も含めた教訓「より高く、より早く」を指導し、園児たちは真剣に取り組んでいた。
 同園では遊戯室に全園児が集まり、小林園長が19年前に神戸市などで起こった大震災について、当時の写真などを見せながら説明。「車が通る高速道路が倒れたり、すごい火災で多くの人が亡くなりました」などと話し、「ここは海の近くなので、大きな地震が起こったら津波が一番怖い。少しでも高い場所へ少しでも早く逃げることを忘れないようにしましょう」と指導。「稲むらの火」の絵本も読み聞かせ、避難の大切さを強調した。
 このあと教室などに戻り、地震発生の合図とともに避難訓練スタート。同園では毎月定期的に訓練を繰り返しており、園児たちは素早くグラウンドの中央に集まってしゃがみこんだ。より早い避難のため、年長児はライフジャケットが入ったリュックを背負って園を出発。2人1組で手をつなぎ、教諭の誘導で歩道を走って南部高校へ向かった。これまでも何度か南部高校まで逃げているため、スムーズに到着。中庭を通り、避難場所に定められた3号館の4階(海抜17㍍)へ無事にたどり着いた。避難を開始してから約7分で点呼完了。保護者には緊急一斉メールを配信し、全員の無事を確認したことを連絡した。
 小林園長は「秋の訓練のときよりも時間が短縮され、泣く子もおらず上手に避難できました。口で教えるより訓練を重ねて体で覚えてもらうことが大切なので、これからも繰り返していきたいと思います」と、あらためて防災意識を高めていた。

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