プロ野球選手を生み出す伝統が力

 先日、南部高校硬式野球部の井戸大志前監督(62)の勇退謝恩慰労会が紀州南部ロイヤルホテルで開かれ、出席した約100人の野球部OBの中には現役のプロ野球選手らの姿もみられた。あらためて、長年にわたり監督を務めてきた同氏の功績の大きさを感じた。
 プロ野球関係者では元阪神の上田二朗さん、女優の吹石一恵さんの父親で近鉄で活躍した吹石徳一さん、現広島バッテリーコーチの植田幸弘さん、元巨人の谷浩弥さん、元阪神の浜中治さん、ヤクルトの山本哲哉選手の姿がみられた。筆者は幼い頃から阪神タイガースのファンで、特に上田さんは幼い頃に阪神のローテション投手として活躍した選手。アンダースローから投げ出す投球フォームはいまでも脳裏に残っている。上田さんだけでなく多くのプロ野球選手を送り出した同校野球部は地元の誇りであろうし、高校球児の刺激にもなっていることだろう。
 ことしからプロ野球OBらも講習会の受講などの手続きを踏めば、学生らの指導が可能になるという。これまではプロ野球選手がアマチュアの高校生らを指導する場合は高いハードルがあったが、そのハードルが随分と引き下げられる形になる。昨年12月に東京と大阪で開かれた講習会には200人を超えるプロ野球OBらが受講したという。
 南部高校は甲子園に6度の出場経験がある強豪だが、プロ野球関係者たちが生徒を指導することは大きな魅力。それは甲子園出場に近づけるだけでなく、学校や地域の活性化にもつながることだろう。慰労会では出席したプロ野球経験者たちが「母校のために」と話されていた。それこそが井戸前監督の最も大きな功績といえるだろう (雄)

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