人種差別が大戦の遠因に

 南アフリカの人種隔離政策撤廃に尽くし、ノーベル平和賞を受賞したネルソン・マンデラ元大統領が亡くなった。日本からは外国の王室関係者以外の葬儀では初めて、皇族を代表して皇太子さまが追悼式に参列された。アメリカのオバマ大統領は「危険を冒しても理想に従って行動する力を示してくれたマンデラ氏から、われわれは何を学ぶべきかを問いかけねばならない」と語った。
 70~80年代、南アでは差別政策への反対運動が激化。日本のメディアも連日、デモの様子や各国首脳の声明を伝えた。怒りの急先鋒はかつて、自国内の人種問題に苦悩したアメリカ。日本も弱腰ながら経済制裁の輪に加わった。
 しかし、歴史を振り返ればアメリカ、イギリスなど、欧米の白人列強こそが最大の人種差別主義者であり、日本も日露戦争勝利から大東亜戦争開戦に至るまで、どれほどアメリカに非情な差別を受けたことか。
 アメリカの白人移民は東から西へ、開拓者精神という名の侵略欲をむき出しに、先住民の土地を奪い尽くした。教育水準が高くビジネスにも長けた日本人移民が憎い白人は感情的な州法をつくり、憲法をも修正し,1924年には絶対的排日移民法を制定。日本人は世界の最劣等国民の烙印を押された。
 アメリカはさらにブロック経済、石油禁輸、在外資産凍結で日本を追い詰め、戦争へと引き込んだ。戦後、マッカーサーは日本が自衛のために戦ったことを認め、昭和天皇も「大戦の遠因はアメリカ移民の問題にある」とおっしゃられた。
 最後は原爆を2個も落とされ、ソ連からは終戦後に攻め込まれて領土を奪われた日本人。かつての辛酸を思い返しても、決して中韓のような恥ずかしいマネだけはしない。    (静)

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