美浜の危険な未完成県道 地元自治会が県に要望

 一部の地権者との用地交渉が進まず、未完成の部分を残して交通事故の発生が危惧されている美浜町和田地内の県道について地元の自治会が4日、早期の全面完了を求める要望書を県に提出した。自治会は「あらゆる手段・方法を検討していただきたい」とし、県側は「われわれもいまの状態は非常に残念」と答え、今後は土地収用法の適用も視野に、現場の安全対策を進めながら任意の交渉を進めていく考えを示した。
 問題となっているのは、美浜町和田の中央公民館前から北の日高町小池方面へ真っすぐ伸びる県道柏御坊線。平成24年度中には全線拡幅改良の計画だったが、同公民館北側にある常徳寺前の一部が地権者との話し合いが進んでおらず、約100㍍の区間だけ北進車線がない形で、実質、1車線となっている。
 北進車に対しては左側の町道からの坂道がはみ出た形で残り、地元の人は「このままではいつか必ず大きな事故が起きる」と不安を募らせており、町議会や町と住民の懇談会で再三、早期全面改良に向けた対応を求める声が上がっている。
 今回、仁坂吉伸知事あての要望書を提出したのは、現場の当該地区でもある和田の西中自治会。田端俊一会長らが日高振興局建設部に笠野和男部長を訪ね、「地元の人は何度も事故が起きそうな瞬間を見ている。用地交渉は非常に難しいとは思うが、話し合いによる対応だけでなく、あらゆる手段・方法を検討し、一日も早く完成してほしい」と訴えた。
 笠野部長は「われわれも思いは皆さんと同じで、現在の状態は非常に残念。この件は仁坂知事も心配している。引き続き地権者との交渉とともに、当面は路面表示の追加など現場の安全対策を進めていきたい」と回答。議会や住民からも声が上がっている最終的な手段(土地収用)については、「今後も任意による交渉が基本。土地収用法を適用するとしても、手続き的にはこの事業がそれに当たるものかどうかを判断する事業認定の手続きが先にある」とし、現在はまだ事業認定の前の段階であることを説明した。

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