印南で迫力の石見神楽

 印南町文化協会(坂下緋美会長)は27日、体育センターで創立40周年記念事業として島根県石見地方の「石見神楽競演会」を開き、約500人が参加。切目王子とゆかりがある神楽で、迫力いっぱいの舞台に会場は大盛り上がり。式典では坂下会長が「印南の歴史文化の宝物を若い世代に伝えていきたい」と話し、協会のさらなる発展を呼びかけた。
 石見神楽は神楽の様式のひとつで、島根県西部(石見地方)と広島県北西部(安芸地方北部)に伝統芸能として受け継がれている。切目王子を舞台にした演目があることなどから平成15年の30周年で益田市高津社中、その翌年には浜田市西村社中を招待。いずれも感動的な舞台で大好評だったため、40周年となる今回、両社中を招いた競演会を開くことになった。
 神楽では太鼓や笛の音色が会場いっぱいに響き渡る中、きらびやかな衣装の演者たちが舞台で舞い、煙幕など趣向を凝らした演出も披露。切目王子にゆかりがある「鞨鼓(かっこ)」と「切目」の演目では、鞨鼓と呼ばれる太鼓を神禰宜(かんねぎ)がちょうどよい場所に据えようとするが、なかなか王子が気に入るところに据えられず何度も取り換えるさまをコミカルな舞で表現。その後、切目王子と介添(かいぞえ)が登場し、太鼓を打ち鳴らして天下安泰、国家安泰を祈った。迫力の舞台に会場は大盛り上がりで、演目が終わるたびに大きな拍手が湧き起こっていた。
 神楽に先立って行われた式典では、坂下会長が「印南町には切目王子、鰹節を発明した角屋甚太郎、鰹節製法を伝えた森弥兵衛、印南與市など、小さな町ながらも全国に自慢できる歴史文化の宝物をいくつも持っています。これからもこの宝物を多くの人に伝え、町に誇りをもってもらいたい」とあいさつした。
 また体育センターでの神楽のあと、切目王子でも「鞨鼓」と「切目」を奉納した。

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