東京五輪を呼んだ男の妻 和田正子さんが死去

 昭和39年の東京五輪招致に大きく貢献した御坊市ゆかりの故フレッド・イサム・ワダ(和田勇)氏の妻正子(まさこ)さん=写真=が今月12日(日本時間)、自宅のあるアメリカ、ロサンゼルス市で死去していたことが分かった。100歳だった。
 美浜町の親類らによると、正子さんは同町吉原生まれの父田端虎之助氏の長女で、御坊市薗で誕生。10代後半まで御坊で暮らし、父に呼び寄せられてアメリカに移った。20歳のときにイサム氏と見合い結婚し、戦後まもないアメリカ社会で、全米水泳大会に初めて出場した古橋廣之進ら日本人選手団が宿舎探しに困っていた際、イサム氏が自宅を宿舎として提供。食事は正子さんの手料理で、古橋選手らは世界記録を連発した。その後、東京五輪招致レースでは、イサム氏が正子さんとともに手弁当で反日感情が低かった中南米のIOC委員へのロビー活動を展開し、欧米の候補国に圧倒的大差をつけての勝利をもたらした。
 イサム氏は平成13年、93歳で死去。3年後にはイサム氏に御坊市初の名誉市民称号が贈られ、正子さんら家族は日高地方の親類や偉業顕彰活動を続けるロータリークラブの関係者との交流を続けていた。正子さんの葬儀は21日(日本時間)に行われる。

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