御坊市文化賞に洋画家阪本氏ら

 御坊市は18日、平成25年度文化賞を発表した。長年にわたり地域の洋画の普及活動に貢献している洋画団体示現会会員、阪本由捷氏(74)=藤田町吉田=、体操競技の振興に尽力している近畿体操協会副会長、小宮清氏(72)=御坊出身、美浜町和田在住=、弓道の技術力向上に寄与している日高弓友会(佐竹節夫代表)の2個人1団体。表彰式は11月1日午前10時半から市民文化会館小ホールで行われる。
 御坊市文化賞の表彰は昭和51年度から行っており、38回目。今回を含めると受賞は68個人、23団体となった。受賞者の功績内容は次の通り。 
 阪本氏 昭和34年に和歌山大学学芸学部を卒業後、美術教諭として湯川、河南中学校などで優れた指導力を発揮して生徒の指導にあたる傍ら、40年から地元の洋画団体「白玄会」、平成16年から全国的な美術団体「示現会」の会員として自己研さんを積んで洋画を制作している。作風は風景をテーマに自然の息吹、陽光、空気、風景の息遣いや鼓動を表現することを念頭に置いており、昨年は国内最大の総合美術展「第44回日本美術展覧会」の洋画部門にF100号の大作「揺光」を出品して見事入選を果たした。この間、昭和58年からは日高地方図工・美術教育研究会会長として生徒の創作意欲の向上や地域の絵画活動の基礎拡大にも大きく貢献。御坊市美術展覧会「洋画の部」の審査員を務めるほか、ひまわり洋画クラブなどの指導で生涯学習の場としての洋画活動の普及も行っている。受賞に際して「私のようなものが受賞していいのかという気持ち。今後も絵を描き続け、次は日展を通して作品発表できるよう頑張ります」と話している。 
 小宮氏 御坊中学校時代に体操を始め、旧御坊商工から日本体育大学へ進学。3回生の昭和38年には全日本体操競技選手権大会団体総合2位となり、39年の東京オリンピック代表候補に選出されるなど輝かしい成績を収めた。大学卒業後は高校教諭となり、星林、和歌山北、旧御坊商工、日高で教鞭を執った。この間、46年の黒潮国体では本県の体操男子チームの主軸選手として優勝を飾り、翌年の鹿児島国体、次の沖縄特別国体と合わせて3連覇を果たした。32歳で自身の体操競技を現役引退したあとは、旧御坊商工や日高などで体操の指導にあたるとともに、ことしから和歌山県体操協会と近畿体操協会の副会長に就任。全国体操協会の評議員にもなり、体操競技の普及、発展、後進の指導、育成に努めている。中でもロンドンオリンピック日本代表の田中3きょうだいを指導するなど、日本の体操競技の振興にも貢献。受賞には「突然のことで驚いていますが、今後も自分の生涯をかけて体操の普及、発展に努めます」。
 日高弓友会 本県の弓道発展の礎となった初代和歌山県弓道連盟会長の故林伊三郎師範の教えを受け継ごうと、昭和35年に発足。初心者から全国トップクラスの選手や弓道連盟の役員らが幅広く在籍しており、日々弓道の修練を通じて人間形成を図るとともに、社会文化の進展に寄与している。この間、国民体育大会や全日本弓道選手権大会などで優勝回数通算17回を数えるなど、輝かしい成績を収めている。会員は和歌山大学、高野山大学、日高高校、紀央館高校、和歌山高専の各弓道部コーチ、指導者を務めて後進の指導、育成にも尽力。近年は会員から全日本弓道連盟の副会長、評議員が選出されるなど、全国的に活躍する人材も育成されている。さらに47年には小竹八幡神社境内に弓道場を設けて奉納射会を開催。全日本弓道連盟の欧州・米国セミナーに講師も派遣するなど、日本伝統文化の弓道の発展に大きく寄与している。佐竹代表は「地道な活動を続けてきただけで、本来なら賞をご遠慮すべきところです。今後も地域の発展に寄与できるよう努力していきます」としている。

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