住民の力を結集して過疎対策

 日高地方では秋祭りがピークを迎え、毎週日曜日には各地の神社から笛や太鼓の祭り囃子が聞こえている。しかし、以前はどこの祭りでも特定日があった。近年は参加者が少なくなり、サラリーマンらも参加しやすいようにと日祝日に変更された祭礼が多い。いまでも日程が変更されていないのは、印南祭、御坊祭、須賀神社祭(みなべ町)ぐらいで、「神輿や屋台の担ぎ手が少なくなった」などというのはよく聞く話だ。
 地域の過疎化は進み、子どもの人数が減少している。山間部では小中学校の統合が進んでいるほか、高校のクラス数も一昔と比べればかなり減った。しかし「人口が少なくなったから地域づくりは難しい」というのでは困る。過疎の進行に歯止めをかけ、地域振興対策を施す必要がある。
 そんな中、県の過疎集落対策支援事業が平成23年度から行われている。日高地方でも日高川町寒川地区、みなべ町清川地区、近隣では田辺市龍神村中山路地区で実施され、住民自身のアイデアが事業化されている。補助は3年間で1000万円。各地域の特色を生かした特産物の販売や加工、梅の新品種の産地化などは興味を引く取り組みだ。このほか、県事業を参考とした国の過疎対策事業も日高町の比井崎地区や印南町の奥真妻地区で行われており、地域の活性化を目指している。
 今後、人口減は全国的に進む。そうなれば、働く世代の人口も減って税金が少なくなる。行政から受ける住民サービスが低下するのは必然だ。そこで必要になるのが地域力。祭りで神輿を担ぐように住民一人一人が支え合い、力を結集させることが大切だ。  (雄)

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