台風12号で役立った防災倉庫

 おととし9月3日から4日未明にかけて、日高川町に大きな被害をもたらした台風12号襲来から2年が過ぎた。台風のことを記事にするため、あらためて取材をしてみると、町民から「防災倉庫が役に立った」という声が結構聞かれた。
 防災倉庫には、災害や避難に備えて防災資機材を納めている。資機材はヘルメットからはじまり、テント、ブルーシート、救急箱、担架、拡声器、トランシーバー、チェーンソー、ノコギリ、発電機、照明具など必要の可能性があるありとあらゆるもの。旧中津村の事業として全区に設置しており、合併後町では川辺地区、美山地区にも広め、現在では町内全84区(2つの地区で1つのところもある)に設置している。特に台風12号の際に役立ったのが発電機。停電で真っ暗闇の中、避難所ではこの発電機を原動力に明かりをともし、避難所での一夜をサポート。外では激しい雨音、木々などが橋にぶつかる日高川からのごう音など不安な気持ちをあおる嫌な音が響いていたが、ともしびはそんな心細い町民らの心も照らし、少しばかりの安心感も与えた。
 台風12号では防災倉庫自体が浸水したり、流されたりして役に立たなかったところもある。ただ、設置場所については大雨による川の氾濫、洪水だけでなく、土砂災害もあることから一概に高台が適しているとはいい難い。地震も警戒しなければならず、地域の中心地が最適という声もある。課題もあるが、台風の際に力を発揮した防災倉庫。防災資機材を集会所や避難所に備えているところもあるだろうが、収納に限界もある。他市町でも地域に1つ、人口が多く広い地域では2つ、3つ設置してみてはどうだろう。    (昌)

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