地域おこし助成は将来の備え

 農業の活性化につなげようと、みなべ町農業振興協議会は町内のグループを対象に新たな事業を公募し、3団体の取り組みに対して助成することを決めた。婚活の企画、インターネットを活用した情報発信技術のスキルアップ、大学との交流を通じた農産物のPR、地元食材を使った食育が取り上げられた。助成総額50万円。町の予算からみると少ない額だが、いままでになかった発想もあり、うまくいけば大きな費用対効果が期待される。
 助成を受ける団体は、「みなべを元気にしよら~」(松下恭子代表)、「コラボキッチン」(坂本国之代表)、「mamas cafe(ママズ・カフェ)」(宮本とも子代表)で、いずれも住民の有志で結成しているグループ。応募事業はその団体自体に利益が発生するのではなく、「町のために」というボランティア的な取り組みだ。今回の公募がなければ、各団体で費用を負担していたか、それとも事業そのものをやめざるを得なかったかのどちらかである。こうした活動に対しては、もっと助成制度を充実させるべきではなかろうか。農業以外でも町の活性化に取り組む活動経費の負担を軽減させるような行政の支援があれば地域おこしが活発化する。
 先日、みなべ町でわかやまNPO法人センターの志場久起理事が「安心して暮らせるみなべ町にするために」をテーマに講演し、「今後は全国的に人口が減少する。それに伴って行政の財源も減るため、地域づくりには住民が協力し合うことが重要になる」と訴えた。日高地方の自治体も将来の人口減は例外でない。地域の大きな力となる住民の活動を助けることは、将来の備えといえる。
        (雄)

関連記事

フォトニュース

  1. 山も車両も気をつけましょう

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 出撃直前、さくら弾機が炎上 極秘扱いで「知られざる特攻機」とも呼ばれたさくら弾機は、直径1・6㍍、…
  2. 飛行機乗りが夢だった 1944年(昭和19)6月、日本はマリアナ沖海戦に敗れてサイパンが陥落し、絶…
  3. 激戦のフィリピンで6年 日米開戦直後の1941年(昭和16)12月22日、日本は米軍の支配下にあっ…
  4. 空襲に怯え、悲痛な思い 大戦末期、空襲に怯え、悲痛な思いをした御坊市島の竹田(旧姓=山﨑)玉枝さん…
  5. 根室空襲、艦載機が猛爆 大東亜戦争末期、制海権を失った日本は北海道まで米軍に押し込まれ、1945年…

Twitter

書籍レビュー

  1.  みなべ町の高城小学校(原啓司校長)で21日、「高城ロックンロールフィールド」が開かれ、1980~9…
  2.  還暦を過ぎても精力的に新作を発表し続ける東野圭吾。木村拓哉と長澤まさみ主演で映画化もされた人気シリ…
  3.  1945年8月15日正午、天皇陛下がラジオで国民に向けて終戦の詔書を読み上げ、国民はこのいわゆる玉…
  4.  テレビで見ない日はないぐらい、ニュースを視聴者に分かりやすく解説してくれるジャーナリスト池上彰氏。…
  5.  元アニメーターで江戸川乱歩賞作家、真保裕一の「行こう!」シリーズ最新作。今年5月に文庫化されました…
ページ上部へ戻る