ダム運用規定見直しを

 去る15、16日の台風18号に伴う大雨で日高川が増水。筆者の住む日高川町皆瀬地区は「避難準備情報」が出され、未明から対応に追われた。2年前の台風12号水害で我が家は1階部分が水没したこともあって、「おいおいまたか…」とうんざり。結局、川沿いにある道路の下1㍍ぐらいで増水はとどまったが、最近の異常気象は本当に勘弁してほしい。
 インターネットでは毎日、椿山ダムの流入量や放水量、貯水位、貯水量が10分ごとの更新でアップされており、今回は携帯電話でこれを見ていたが、避難するタイミングを計るのに役立つ。確か最大の流入量は16日午前6時ごろで毎秒1700㌧、放流量は毎秒1200㌧ぐらい。午前9時ごろになると、台風は通り過ぎて、ダムの流入量も減っていったのでひと安心した。
 ただ、ダムの情報提供はありがたいが、放流の仕方に疑問が残る。今回、事前にはあまり日高川が増水しておらず、大雨になってから放流。一夜にしてどっと水位が上昇した。前の水害のときにダムの運用規定を見直して事前放流できるようにしたはずが、どうやら前回のような大雨が降るときにだけ事前放流が可能らしい。しかし、今回の大雨でも、御坊市藤田町のグラウンドなどが一部浸水。当初、予告していた毎秒1700㌧が放流されていたなら、もっと被害が拡大していたところだ。
 となると、やはり一気にダムを放流することがないよう、ケースバイケースで事前放流が必要。そもそも、ダムが一定の貯水量を確保するのは発電用の水が必要なためだが、それに固執するようでは、水害の教訓が生かされていない気がする。いま一度運用規定の見直しを。    (吉)

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