避難者検索システムを

 先日、和歌山工業高等専門学校などが開いている次世代テクノサロンを取材した。この日の講師は京都大学防災研究所の畑山満則准教授で、テーマは「災害時における情報システムの活用」。畑山准教授は、東日本大震災などで役に立った情報システムを紹介したが、中でも大手検索サイトGoogle(グーグル)が提供しているGoogle person finder(グーグル パーソン ファインダー)が印象的だった。
 このシステムはグーグルのパーソンファインダーのサイトに行き、探したい人の名前を入力すればどの避難所にいるかがわかる。もちろん検索にヒットさせるためには事前にデータを入力する必要がある。システム自体は効果的で、避難所から大量に避難者の名前が書かれた張り紙を撮影した画像が送られてきたが、データ入力が間に合わなかった。そこで立ち上がったのがネット上のボランティア。画像を1枚1枚見ながら名前を入力していくことでバックアップし、システムを成立させた。
 畑山准教授の提案にもあったが、このパーソンファインダーの日高地方版を作ってみてはどうか。広い地域でないにしろ津波発生時は道路ががれきで埋もれ、下手に動けばケガの恐れもあり、隣町でも移動が困難。復旧するまでは避難した場所にとどまる必要があるだろう。実施にはサイトを立ち上げ、有事の際には避難者が携帯電話やスマートフォンでアクセスしデータを登録できるシステムを構築する。もっとも大切なことは多くの人に周知させることだが、そのためにもいち早く各自治体や団体が連携し、検討してみてはどうだろうか。 (城)

関連記事

フォトニュース

  1. 光りの向きはこっちやから…

写真集

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 乳飲み子抱え上海から引き揚げ 御坊市島に暮らす98歳の嘉美(よしみ)さんは、1921年(大正1…
  2. 34年前、活字にならなかった一冊の本 活字の本として出版されることのなかった、一冊の戦争体験集…
  3. 船団護衛の海防艦で南方へ 1923年(大正12)8月19日、夏目英一さん(95)は日高郡旧野口…
  4. 千人針と250人分の寄せ書き発見 「あれ、これは何やろ」 1999年(平成11)8月、母の薫(か…
  5. 飛行兵志願も母が反対 小瀬輔造さん(89)は1930年(昭和5)1月7日、日高川町…

日高地方などのイベント情報

  1. 南部梅林

    2月 1 @ 12:00 AM - 3月 1 @ 12:00 AM
  2. ごぼうまちゼミ

    2月 8 @ 12:00 AM - 3月 15 @ 12:00 AM

Twitter

書籍レビュー

  1.  「バイバイ、ブラックバード」を読むと、原典に当たる太宰治の「グッド・バイ」が読みたくなったので、文…
  2.  作者の生まれは明治18年。明治45年に執筆され、初版は大正10年とかなり古いですが、繊細な描写が特…
  3.  6月19日は桜桃忌。芥川龍之介の河童忌、司馬遼太郎の菜の花忌ほど有名ではありませんが、太宰治の命日…
  4.  銀行に7年間勤務した経験を持ち、「半沢直樹」「陸王」「ルーズヴェルト・ゲーム」など人気ドラマの原作…
  5.  幅が狭く、カーブが続き、前から車がくればすれ違うこともできず、一つ間違えば谷底に転落してしまう…。…
ページ上部へ戻る