御坊署 7月から新庁舎で業務

 昨年度から工事に取り掛かっていた御坊警察署の新しい庁舎が完成し、7月1日から業務をスタートすることが決まった。大規模災害や重大事件が発生したときに使用する総合指揮室や柔道・剣道場を新設し、旧庁舎の2倍の広さに生まれ変わった。防犯カメラや留置人の逃走防止シャッターも完備しており、最新の施設を拠点に一層の事件事故抑止、治安維持が期待されている。
 昭和43年に建設された旧庁舎は築45年が経過して老朽化が目立ち、耐震性も考慮して22年度から設計業務に着手。23年度に実施設計を行い、24年度から本体と官舎の本格的な建て替え工事に着工していた。官舎はことし3月中旬に出来上がり、すでに署員が生活している。
 新しい庁舎は鉄筋コンクリート3階建てで、総床面積は旧庁舎の2・1倍となる2644平方㍍。廊下や各部屋は全体的に広々しており、訪れた住民の利便性に配慮している。1階は正面玄関を入ってすぐに交通課と免許更新手続きを行う交通安全協会があり、正面は地域課と警務課。身体障害者や小さい子ども連れでも利用できる多目的トイレも設けている。2階は生活安全刑事課と留置場のフロア。3階は総合指揮室、講堂、道場を備えている。新しくできた総合指揮室は殺人など重大事件や大規模な災害が発生したときに、幹部らが集まって統括的に指揮を取る拠点となる部屋で、パソコンや通信機材をすぐに接続できるようにしている。道場も新しく整備され、これまでは市立武道場などを借りて柔道、剣道、逮捕術など稽古していたが、今後は移動しなくても済むようになった。
 旧庁舎は8月ごろか取り壊しにかかり、更地にしたあと駐車場に整備する。新庁舎の正面玄関は旧庁舎が建っている北側になるが、取り壊し工事が終わるまでは東側(国道側)が仮の入り口になる。車庫等の整備も残っており、全体の完成は来年2月末になる。
 筧一郎署長は「気持ちを新たにして署員とともに住民の安全と安心を守るため、これまで以上に取り組んでいきたい」と力を込めて話している。

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