県指定文化財 新たに4件

県文化財20130601.jpg阿弥陀如来20130601.jpg県教委は30日、県指定文化財として新たに4件を指定することを決めた。うち日高地方では悲劇の皇子「有間皇子」の埋葬説がある市内岩内1号墳、3号墳の出土品と日高川町鐘巻、道成寺にある「木造伍劫思惟(ごこうしゆい)阿弥陀如来坐像」の2件。特に岩内古墳は昨年から観光資源として脚光を集めており、今回の指定で拍車がかかりそうだ。
 岩内1号墳、3号墳の出土品は銀装大刀、棺座金具、勾玉などがあり、文化財指定の区分は美術工芸品(考古資料)。1号墳の出土品は和歌山の古墳時代終末期の葬送儀礼と工芸技術を示す、3号墳の出土品は古墳時代中期前半の葬送儀礼と当時の副葬品の良好なセット関係を示す重要な考古資料と判断された。1号墳については同志社大学名誉教授の森浩一氏が立派な副葬品などから有間皇子の埋葬説を立てており、土地の元所有者の東睦子さん=東山の森Ark代表理事=も熱心にPR活動。昨年は市教育委員会などが主催して有間皇子をテーマにした歴史再発見シンポジウムが御坊で初開催された。かねて文化財指定を推進していた中村裕一県議は「文化財としての価値が上がったことで、有間皇子の墓である可能性がさらに高まったといえる。これを機会に市民にもぜひ興味を持っていただき、遺跡を大切にして宮子姫同様、有間皇子も御坊や日高の誇りにしていただきたい」と話している。
 一方、木造伍劫思惟阿弥陀如来坐像(高さ120・2㌢)は、宝永6年(1709)、日高出身の大阪商人、日高屋次郎右衛門利當の願いで建立。同様の坐像は全国でも十数体しかない希少うたとえがたいほど長い間思索を巡らし、その末に如来となった姿を表しており、極めて良好な保存状態となっている。文化財の指定区分は美術工芸品(彫刻)。
 このほか、道成寺にある木造手首一対も、すでに文化財指定を受けている同寺所蔵の「木造釈迦如来坐像」の手首であることが昨年の調査で確認されたため、追加で指定されることが決まった。

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