国体成功へもてなしの心で

 もてなすとは、お客さんを丁重に扱うという意味で、心からあなたを歓迎しますとの気持ちの表れである。旅行の宿泊先ですごく親切な女将さんに歓迎されれば、その旅行は楽しいものになるし、逆もありえる。観光地で立ち並ぶ土産物店でも、 店員が無愛想ならまず買わない。 観光客を呼び込もうとする日高地方の各自治体やまちおこしに頑張る住民団体は以前から、まち全体が客を受け入れるもてなしの心が必要だと言っている。簡単ではないが、まったくその通り。特別に何かサービスするわけではない、歓迎する心があるかないかに尽きる。
 観光とは違うが、 全国から多くのアスリートが集まる紀の国わかやま国体と紀の国わかやま大会(全国障害者スポーツ大会)がいよいよ2年後に迫った。日高地方も多くの競技の会場となっており、改修工事など進めている。ハード面は着々といえるが、ソフト面はまだ道半ば。 多くの障害者を受け入れるために必要な手話や要約筆記のボランティアが、 まだまだ足りていないという。とくに深刻なのは要約筆記。 手話は一般にもよく知られているが、要約筆記という言葉を聞いたことがない人も多く、 できる人の数が少ないのが現状だ。
 要約筆記は、人の話を分かりやすく伝えるのが役割で、主に中途失聴や難聴者のために必要なボランティア。要約しながら紙に書いていくので、もてなしの心さえあれば誰にでもできる。 国体・障害者大会でボランティアが足りなければ和歌山の名がすたる。県勢の成績にこだわるだけではなく、参加者をもてなしてこそ初めて成功といえるだろう。和歌山に来て快く帰ってもらうためにも、多くの協力を。(片)

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