岩内古墳の銀装大刀など県文化財指定へ

 県は悲劇の皇子 「有間皇子」 の埋葬説がある市内岩内1号墳と3号墳から発見された遺物を県の有形文化財 (美術工芸品・考古資料) に指定しようと、 文化財保護審議委員会に諮問を出した。 早ければ来月中にも審議結果が出される見通し。 この古墳は地域活性化や観光資源としての活用に脚光が集まっており、 文化財指定が決まれば一層拍車がかかりそうだ。
 1号墳は一辺が19㍍の方墳で3方に周溝があり、 内部に巨石を部材とした横穴式石室を持つ終末期古墳。 戦後まもなく発見、 調査され、 銀装大刀や棺座金具、 鉄釘一式などが出土。3号墳は直径28㍍の円墳で、 周囲に幅約5㍍の周溝を持つ。 昭和54年度に発掘調査が行われ、 2基の割竹式木管や銅器、 勾玉など多数の遺物が確認された。 築造年代は古墳時代中期前半と考えられている。 いずれも遺物は市教委が御坊総合運動公園内の市歴史民俗資料館で保管。 1号墳については同志社大学名誉教授の森浩一氏が立派な副葬品などから有間皇子の埋葬説を立てており、 土地の元所有者の東睦子さん=東山の森Ark代表理事=も熱心にPR活動。 昨年は市教育委員会などが主催して有間皇子をテーマにした歴史再発見シンポジウムが御坊で初開催され、 大きな注目を集めた。
 県では昭和54年6月に古墳自体を有形文化財 (史跡) に指定していたが、 遺物については指定を行っていなかった。
 しかし、 有間皇子の埋葬説がより一層有力視される中、 歴史的に貴重な遺物であり、 観光資源としての活用も盛り上げていこうと、 文化財指定の話が持ち上がって、 県が文化財保護審議委員会に諮問。 現在、 指定するかどうか審議されている。

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