許可後も真摯な対応を

 市内塩屋町森岡地区の産廃処分場建設に県が先月25日、業者への設置許可を出した。地元区が施設の誘致を表明してから5年余り。当初筆者が関係者から聞いた話では2年間ぐらいで着工ということだったが、県内初の管理型処分場で、周辺地区の反対運動もあって県としては慎重に審査を進めていた。
 計画については県、業者の説明によると法律的に問題ないということは早い段階から分かっており、県が許可を出さざるを得ないということもある程度予想されていた。ただ、県は周辺住民の反対を受けて浸出水処理設備の調整槽の容量アップ、粉じんに対するモニタリング調査の継続など、法定基準を超えて業者に実施するよう指示。反対住民から出された不安の声に配慮した格好で、安心、安全へこの辺の対応は一定評価すべきだと思う。
 しかし、反対派からすれば近くにある給食センターへの粉じんや非飛散性アスベストの持ち込みなど、まだまだ不安なことが多く、時間不足で解決されないまま許可が出されたと言える。だから「本当に悔しい」「給食を食べる子どもたちのことが心配」「計画に同意した森岡区と反対の近隣地区に深いしこりが残る」など、悲痛な叫びを上げていた。
 こういった根強い反対の声があり、許可が下りたからといって今後計画がスムーズに進むのかどうかは不透明な部分がある。業者は許可後も住民の不安払しょくへ引き続き説明会を開くとしているが、全国的に「想定外」の問題が起きている中で、完全に反対派の不安が払しょくされるのは難しい気もする。
 きりがないと言えばきりがないが、業者にはさらなる真摯(しんし)な姿勢での対応を望むしかない。   (吉)

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