日高地方で第1号の外国人介護福祉士

 市内名田町野島、 特別養護老人ホーム日高博愛園 (小林隆弘理事長) で3年間の研修を受けたインドネシア出身のニケン・ヤスティ・プラティウィさん (27) が28日、 国家試験の介護福祉士試験に見事合格した。 全国的に不足する介護福祉士の確保を目指して外国人にも資格取得を推奨する国策の一環で、 日高地方では第1号。 ニケンさんは 「とてもやりがいのある仕事でうれしいです」 と話し、 引き続き博愛園で頑張っていく。
 国は経済連携協定 (EPA) に基づき、 平成20年度からインドネシアやフィリピンなどの介護福祉士や看護師の候補者を受け入れている。 ニケンさんは母国の小学校でコンピューターの教諭を務めていたが、 「日本で新しい仕事を学ぶチャンス」 としてEPAで20年11月に来日。 21年1月から日高博愛園が受け入れることになり、 利用者の食事や入浴、 排せつなどの介助を学んできた。 もともと日本語も分からない中での来日で、 大変な介護福祉士の仕事に苦労の連続。 それでも持ち前のファイトで仕事以外にも毎日6時間かけて語学や介護福祉士の勉強をしてきた。 博愛園の職員も全力でサポートし、 そのかいもあって職場では徐々に慣れてきて、 日本語も6カ月ぐらいでしゃべれるようになったという。
 介護福祉士の試験を受けるためには3年間の実務経験と実技研修が必要で、 これを終えてことし1月27日に受験。 6カ月前から勉強時間を一日8時間に増やして臨んだ本番は、 ある程度の手応えはあった。 しかし特別活動のビザで来日している関係で、 合格だと引き続き介護職員として働くことができるが、 不合格の場合は帰国を余儀なくされる。 そんな状況に 「合格の発表を見るまで本当に緊張しました。 とてもうれしかったです」 と感激している。 小林理事長は 「本当に3年間よく頑張ってきました。 利用者からの人気もあります」 と話している。
 昨年1月の介護福祉士試験結果によると、 国内外の受験者数は13万7961人で合格者は8万8190人、 合格率は63.9%。 うちEPAで来日した外国人の受験者数は95人で合格者は36人、 合格率は37.9%。 邦人はもちろん、 特に外国人にとっては難関となっている。 博愛園では、 ほかにインドネシア出身の女性2人も研修を受けており、 現在2年目。 来年1月に試験に臨む。

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