喫茶店に行く理由

 筆者は喫茶店が好きでほぼ毎日行く。平日は出稿を終えたあと昼食がてら、休日はモーニングを食べに行く。コーヒーを飲みながら、スポーツ新聞や週刊誌を読むのが楽しみだ。一人で喫茶店に行く目的は飲食、新聞・雑誌など読む、ちょっと一服・暇つぶしといったところ。ごくまれにではあるが、目的の一つである新聞が読めないときがある。他の客が読んでいるなら仕方がないのだが、読み終わっているのに元に戻さない。脇に置いたままにしていたり、同席者との話しに夢中になってテーブルにほったらかしにしていたり。こちらとしては「新聞いいですか」と言いにくく、少し不愉快。
 これに対し、日高川町美山地域の人たちには感心してしまうことがある。会場にもよるが、イベントが終了した際、ほぼすべての人が座ったイスを自分で後片付けするのだ。設営の撤収まで手伝う人もいる。「客だから」とすたこらさっさと帰る人はいない。ここ1年では、子ども祭りや国道の開通式でもそんなシーンを見受けた。初めて見たときは驚いたが、主催者に対しての負担軽減とねぎらい、催し開催への感謝の念も含まれているのだろう。片付けする住民も、催しをした主催者も、そんな光景を見ている人まで温かい気持ちになる。何とも言えない心遣いで、とても大きい。
 自分が新聞を読んだのなら、なぜ他にも読みたい人がいるかも知れないと考えられないのか。美山地域の人ほどの心遣いまでいかずとも、小さな心掛け、元に戻すという小さなわずらわしさだけで、少なくとも筆者のような人が快適なひとときを過ごせる。きょうも出稿が終わっていつもの店へ。快適なブレイクタイムとなることを願う。(昌)

関連記事

フォトニュース

  1. ありがとうございま~す!

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 出撃直前、さくら弾機が炎上 極秘扱いで「知られざる特攻機」とも呼ばれたさくら弾機は、直径1・6㍍、…
  2. 飛行機乗りが夢だった 1944年(昭和19)6月、日本はマリアナ沖海戦に敗れてサイパンが陥落し、絶…
  3. 激戦のフィリピンで6年 日米開戦直後の1941年(昭和16)12月22日、日本は米軍の支配下にあっ…
  4. 空襲に怯え、悲痛な思い 大戦末期、空襲に怯え、悲痛な思いをした御坊市島の竹田(旧姓=山﨑)玉枝さん…
  5. 根室空襲、艦載機が猛爆 大東亜戦争末期、制海権を失った日本は北海道まで米軍に押し込まれ、1945年…

日高地方などのイベント情報

現在予定されているイベントはありません。

Twitter

書籍レビュー

  1.  みなべ町の高城小学校(原啓司校長)で21日、「高城ロックンロールフィールド」が開かれ、1980~9…
  2.  還暦を過ぎても精力的に新作を発表し続ける東野圭吾。木村拓哉と長澤まさみ主演で映画化もされた人気シリ…
  3.  1945年8月15日正午、天皇陛下がラジオで国民に向けて終戦の詔書を読み上げ、国民はこのいわゆる玉…
  4.  テレビで見ない日はないぐらい、ニュースを視聴者に分かりやすく解説してくれるジャーナリスト池上彰氏。…
  5.  元アニメーターで江戸川乱歩賞作家、真保裕一の「行こう!」シリーズ最新作。今年5月に文庫化されました…
ページ上部へ戻る