美浜町の養護老人ホームでもノロ集団感染

 美浜町の特別養護老人ホームで先月、利用者の女性が亡くなったノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団感染が、ほぼ同時期に町内の養護老人ホームでも発生していたことが8日、分かった。女性が死亡した特養は7日から25日までに利用者、職員計42人、養護では10日から25日までに66人が発症。施設を運営する組合管理者の森下誠史町長が議会に報告、再発防止へあらためて衛生管理等の対策徹底を約束した。
 両施設は御坊日高老人福祉施設事務組合が運営。 管理者の森下町長の議会行政報告によると、 三尾の特養老人ホームときわ寮では先月7日から25日までの19日間のうち、 利用者39人と職員3人の計42人が発症。 13日には利用者の100歳代の女性が誤嚥性肺炎により亡くなった。 一方、 和田の陸上自衛隊和歌山駐屯地南側にある養護老人ホームときわ寮では、 10日から25日までの16日間に利用者57人、 職員9人の計66人が発症した。 その後、 両施設とも収束に向かいながら、 特養では3月4日に新たに1人が発症したが、 現在はどちらの施設にも発症者はいないという。
 同組合によると、 施設内のノロウイルス発症は例年、単発的な発症がみられるが、ことしのように両施設で同時期に集団感染が出たのは初めて。特徴として、激しい嘔吐や下痢はみられず、症状が軽いだけに感染者が自分の感染を知らないまま動き回り、 ウイルスが広がってしまった可能性もあるという。両施設とも現在、壁や床など利用者、職員が触れる部分の消毒、除菌作業を進めている。
 森下町長は8日の議会本会議冒頭、「町民、関係者の皆さまに大変ご心配をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます」とし、「施設内の感染防止、感染拡大防止の難しさを痛感した。 職員は年間を通して感染症予防対策の研修を受けているが、 今回は厚生労働省の感染症マニュアルの一部が守られていなかったこともある。 さらに危機管理意識を強く持ち、施設職員に対して利用者の安全、 安心を指導していく」と述べた。

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