1年は防災のスタートライン

 1月が行き、2月が逃げ、3月もあっという間に去ろうとしている。 季節は早くも別れから出会いへと変わり、4月になればピカピカの1年生たちが、 学校に社会に出て行くほほえましい姿がみられることだろう。 すべてが初めてで緊張の連続だが、 2、 3カ月もたてば慣れ、1年も過ぎればそれが当たり前になる。 誰しも通る道である。 慣れとは非常に大切であり、 半面怖さもある。 よき習慣になるか、悪い習慣になるか、 初めが肝心だ。 新1年生には肝に銘じてもらいたい。
 新1年生を指導する側にとってもチャンスだろう。 中でもこれから新しいことをどんどん吸収していく小学1年生は特別だ。 勉強や運動はもちろんだが、防災意識を植え付けていく、いい習慣を身につけさせていくにはまさにここからがスタートといえる。真新しい素直な心に正しい知識を吸収してもらう絶好の機会ととらえ、「地震が起これば高い所へ逃げる」 を当たり前に行動できる率先避難者を育成していってほしい。その子どもたちが大人になったとき、避難が当たり前の世の中にするために。
 南海トラフ巨大地震の新想定が発表されて以降、 日高地方でも訓練の避難場所が変わってきた。「より高く」 の意識は根付いてきているが、「常に逃げる」 意識はあまり改善していないように感じる。 例えばことし2月のソロモン諸島沖の地震では県内でも津波注意報が発令されたが、避難した人はほとんどいなかった。 情報を入手して冷静に対応したともいえるが、 こんなときこそ訓練の成果を出すときだった。 どこに逃げるかも重要だが、 まず避難という行動を起こせるかどうかを追求していく方がいいように思う。(片)

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