日高川首長選 新人市木氏が出馬表明

 5月14日告示、 19日投開票の日高川町首長選へ、 出馬の意思を固めていた元役場公室長の市木久雄氏 (60) =下田原=が20日、 出馬を表明した。 市木氏は 「町民が安心して豊かに暮らせる町づくりを目指し、 地道な取り組みで地に足がついた行政を実現させたい」 と意欲。 すでに現職の玉置俊久氏(62)=玄子=が再選へ名乗りを上げており、 いよいよ前哨戦も本格化、 激戦の様相を見せ始めている。
 市木氏は、 後援会長で町議員の熊谷重美さんらとともに自宅で会見した。 出馬の理由について 「町民として、 今の町政でいいのかという疑問もあった。 対外的な事業も大切だが、 それよりも産業振興、 若者定住など施策を今一度見つめ直し、 充実させることが大事。 この町のために地道な取り組みから始めたい」 と力を込めた。
 重点施策は「有言実行、信頼される町政」をモットーに、「農林業や商工業を中心とした産業振興」「若者定住」「道路整備や防災対策」「子育て支援」「福祉と教育の充実」「住民負担の軽減」の6本柱。産業振興については、農家や林業関係者らに対する積極的支援と森林整備など挙げ、「さまざまな事業をリンクさせて、所得向上につなげられるようにしたい」と強調。若者定住は、払い下げを前提とした若者専用住宅の建設を掲げ、ここでも事業をリンクさせて住宅には間伐材など使う考え。 道路整備や防災対策は、 主要道路の代替ルートとなる県道御坊中津線、 町道川原河初湯川線の整備促進と、 新トンネル建設も視野に入れた株井トンネルの改修、 大地震に備えた防災センターの建設など。 防災センターは、 近隣をはじめ周辺市町の住民、 高速道路の車両も避難できるよう高速道路沿いの高台に建設、高速道路から連絡道を設置する構想。子育て支援は入所待機児童の解消、病児保育の検討、出生祝い金制度の見直しなどきめ細かな支援を目指している。福祉と教育はお年寄りの介護支援金、住民の負担軽減は災害復旧時の受益者負担の見直しなど。
 陣営では後援会の組織作りはほぼ完了しており、副会長は山本羡也さん=初湯川=、清長皓二さん=入野=、顧問は赤松壽男さん=原日浦=、笹朝一さん=佐井=ら。事務所は川辺、中津、美山の各地域へ設ける予定。今後、ミニ集会や町内を回って施策や町政への熱い思いを訴え、支持を呼びかけていく。
 市木氏は御坊商工高校(現紀央館高校)を卒業後、王子製紙㈱を経て昭和49年に中津村役場に勤務。産業振興課長や企画室長など務め、合併後の日高川町では企画政策課長、中津支所長、平成23年6月公室長を最後に早期退職した。
 選挙戦は、出馬表明した玉置、市木の両氏によって激戦化の様相を見せ始めているが、うわさの元議員は出馬の意向について「熟慮している」とコメントしており、依然として三つどもえとなる可能性も残されている。

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