日韓友好の気持ち忘れず

 韓国の李明博大統領から国家勲章「金塔産業勲章」(1等級)の授与を受けた二階俊博代議士の訪韓の際に同行取材した。筆者の韓国訪問は昨年6月の麗水万博の取材に続き2回目。今回の滞在先は首都ソウル。都市圏には韓国人口の約半数の2000万人が住んでおり、言ってみれば大都会である。オフィス街は高層ビルが立ち並んできれいに整備されており、若者たちが携帯片手に歩いている姿が見られた。日本のような宅急便か何かの車もあったが、荷台の扉を開けたまま、配達している人が車から離れていくこともあり、治安もいいと感じた。それもそのはずで、考えてみれば韓流ブーム時には多くの女性たちも気軽に足を運ぶぐらいだから、安心できる国なのだろう。
 韓国の歴史を見ると、終戦まで韓国がある朝鮮半島は大日本帝国の統治下に置かれていたが、第二次世界大戦で同帝国が敗れ北側にソ連軍が進駐。南側は連合国軍の軍政下に入ったが、反発して1948年に韓国が誕生した。日本に対しては依然、竹島の領土、慰安婦問題が根強くあり、李大統領の竹島上陸などで緊迫した状況にある。ところが、今回の訪韓では李大統領が両国の領土問題と観光、人的交流は別の話で、一層の交流を深めなければならないという認識を示した。日韓関係が冷え込んでいる中で、こういった日本に対する考え方を引き出せた今回の二階代議士の訪韓は、大きな意義があったように思う。
 「政治はあとでついてくる」と李大統領が言ったが、全くそうかもしれない。別に相手側の考え方が分かったから言うわけではないが、国民1人1人が友好の気持ちを忘れてはならないことをあらためて感じた。     (吉)

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