豪雨の被災犬の里親募集中

 県動物愛護センター (紀美野町) がおととし9月の台風12号豪雨で保護された被災犬2匹の里親を探している。 うち1匹は日高川町皆瀬で保護された雑種。 通常、 保健所等に収容される野良犬などは3日以上の公示期間を経て 「処分」 の対象となるが、 2匹は被災犬であることを考慮して飼い主を探し続け、 1年が経過しても見つからないことから 「譲渡」 の対象となった。
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 台風12号豪雨では、 御坊、 田辺、 新宮の各保健所管内で飼い主とはぐれた 「被災犬」 が11匹保護された。 通常の野良犬などは3日以上の公示期間を経て殺処分の対象となるが、 11匹は被災犬という境遇を考慮して特別に飼い主を探し続け、 うち7匹は飼い主が見つかり、 1匹は病死。 残り3匹は保護から1年以上経過しても見つからず、 生存の機会をもうけるため、 里親希望者がいれば譲渡することに決まった。
 3匹は日高川町高津尾で保護された黒い雑種 (オス)、 同町皆瀬で保護された白い雑種 (オス)、 田辺市本宮町で保護された黒と茶の雑種 (メス)。 うち日高川町で保護された黒い雑種は田辺市内の女性が里親となって引き取られ、 あと2匹は現在も里親を募集している。
 被災犬の里親となった女性によると、引き取った犬は3匹の中で最も人に対する警戒心が強く、知らない人が近寄るとパニック症状を起こしていた犬。女性は「あえて里親が見つかりにくいであろうワンちゃんを引き取らせていただきました。あとの2匹はまだこの子に比べると人なつっこく、世話もしやすいと思います」といい、引き取った犬も「センターを離れて連れて帰る車に乗った瞬間、すごく落ち着き、家で飼ってる先住犬とけんかすることもなく、いまは仲良くやってます」という。
 残る2匹は、黒と茶の雑種が推定1歳、人に慣れるまで時間はかかるが、慣れれば友好的になる。健康状態は良好。白の雑種は推定8歳以上で、人には友好的だが、他の犬には少し攻撃的な面あり。健康状態はフィラリア陽性。
 里親になるには、▽被災犬特別講習を受講する▽県内に住んでいる▽家族の一員として迎える心構えができている▽犬の登録・狂犬病予防注射代、食事代などの費用が必要なことを認識している▽毎日の食事や散歩を必ず行うなどの条件、誓約がある。被災犬の譲渡に関する問い合わせは市内湯川町財部、ペット用品の店「ぶひぶひ」℡528600、または愛玩動物協会県支部事務局(加賀さん)℡073―446―8477。

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