野球発展へよりよい制度を

 「名選手が名監督になるとは限らない」と野球界ではよくいわれるが、やはり一流の世界で活躍した人はどこか違う。元プロ野球選手が子どもたちを指導する場合は技術的な面だけではなく「あこがれの存在」からアドバイスを受けられ、受け取り方が大きく違ってくるようにも思う。
 御坊市出身、オリックスで中継ぎ、抑え投手として新人王を獲得するなど大活躍した大久保勝信さん(36)のピッチング指導を取材した。大久保さんは小学5、6年生の子どもたちが数球投げただけで改善点を指摘。的確にアドバイスも送り、子どもたちもすぐに修正して見違えるようなボールを投げ込んでいた。やはり元プロ選手は見る目も教え方も違うと感心させられた。
 先日、「プロ野球経験者の高校野球監督への道が一気に広がる」という報道があった。現行は引退後、2年以上教諭として在職、高野連を経て日本学生野球協会に申請後、審査を経て承認されなければならないが、プロ、アマがそれぞれ設ける研修を受けて審査に通れば高校球児を指揮できる可能性が出てきたという。これまで高いハードルがあるのは野球発展の妨げと思っていただけに大歓迎だ。
 極端な話だが、振り込め詐欺被害が大きいからといって振り込みをなくしてしまえば不便になるばかり。バカな犯罪者を基準にすると、時には弊害の方が多い。ルールを破れば罰則がいるのは当然だが、基準をどこに設定するかで社会の発展が阻害されることがあるというのをよく考えなければならない。
 地元関係の元プロ野球選手でも、高校野球の指導者になりたい人がいると聞く。早急によりよい制度を整備し、野球の発展を後押ししてほしい。 (賀)

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