災害の犠牲を無駄にしない

 6434人が亡くなった阪神淡路大震災の発生から17日で丸18年が経過し、 犠牲者の冥福を祈る追悼イベントが各地で行われた。 地震大国と言われる我が国では、 阪神淡路大震災以降も多くの地震が発生している。 平成23年に死者・行方不明合わせて約3万人の犠牲者が出た東日本大震災が記憶に新しいが、 能登半島沖地震(19年)、新潟県上中越沖地震(同)、岩手・宮城内陸地震(20年)などでも掛け替えのない尊い命が奪われた。 将来も大地震は必ず起こるは間違いない▼大災害が発生する度にその教訓が生かされ、 対策が講じられてきた。 阪神淡路大震災では多くの建築物が崩壊したことから耐震強度の基準が強化された。東日本大震災では想像を絶する津波が押し寄せ、避難場所の在り方などもクローズアップされた。もちろん住民の防災意識も高まった▼しかし、「喉元過ぎれば熱さ忘れる」という諺があるように災害の記憶は風化しがちで、それに伴って防災意識が低下してしまうこともある。 だからこそ、 過去の災害の節目は記憶を呼び覚ます貴重な時。 住民自身が取り組める防災対策を考える機会でもある。家具の固定、 避難路の確認などを家族で話し合うだけでも大事な命を救う▼兵庫県などでつくる 「ひょうご安全の日推進県民会議」 は大災害への準備を呼びかける「1・17ひょうご安全の日宣言」 を発表した。 趣旨の中には 「地震を経験する前に この教訓を知ってもらいたい 使ってもらいたい」 という一節がある。 当地方でも南海トラフの巨大地震がいわれ、 大きな被害が予想されている。 いわば地震経験前。 過去の災害の犠牲は、 少したりとも無駄にしてはいけない。  (雄)

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