笑顔が人の心を和らげる

 多くの人が感じているだろうが、年を重ねるごとに1年の過ぎるスピードが速くなる。ことしほどあっという間に過ぎた年はなかったと、ここ数年同じことをいっているのも筆者だけではないだろう。ことしもいよいよカウントダウンが始まった。振り返ってみると、たくさんの暗いニュースがあったが、個人的に一番に思い浮かんだのが、ロンドンオリンピック女子柔道57㌔級で金メダルを獲った松本薫選手の笑顔だ。試合に臨む気合いの入った野獣のような表情のインパクトが強かったが、それだけに緊張から解き放たれたあと、結果を出したときの笑った顔にほっとさせられたことが印象に残っている。やはり笑顔というのは人の心を和らげ、穏やかにする力がある。
 「子どもたちの笑った顔が見たいから」と、子どものことが大好きな日高地方のおじいちゃんおばあちゃん12人が、「えがおの会」を結成した。マジック、腹話術、綿菓子、ポンポン菓子、子どもが喜ぶ芸などを持つメンバーが、幼稚園・保育園、小学校等を回って交流を深める活動を行っていくという。いじめが大きな社会問題となっている中、少しでも子どもたちが仲良くなれるようにとの思いが、還暦を過ぎたメンバーの原動力。来年から本格的に活動をスタートしていく。きっとたくさんの笑顔があふれることだろう。
 自分はどうだったろうか。日々の仕事をこなすのに追われ、笑顔はどこへやらといったところか。人には笑顔を要求するくせに、自分がむすっとしては福も逃げてしまう。来年のことをいうのは少し早いが、ことしを教訓に笑顔を忘れないようにしたい。皆さんも笑顔で新年が迎えられますように。
       (片)

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