議員報酬と職員の給与

 先日開かれたみなべ町の区長会で、「議員定数を削減してはどうか」という意見が出された。現在の定数は14で、この数字が多いのかどうかという問題だ。御坊市と比較してみると、人口は約半分だが議員数は同じ。それだけ考えると多いと言わざるを得ない。しかし、議員定数と人口の割合を算出すると、約1000人に1人となる。御坊市を除いた日高地方の他町では650人から900人に1人の割合で、この数字から考えると決して多いという訳ではないようだ。
 削減を望む区長らの趣旨は「町の財政事情が厳しい中、歳出の抑制が必要。町政の一翼を担う議会が削減を断行すべき」ということで、「町に何か要望してもすぐに予算がないと言われる」という声も聞かれた。議員を1人減らせば年間300万円程度の経費が節減できる。
 しかし定数を削減することで、議員の活動の上で問題はないのだろうか。「『数』よりも『質』。少数精鋭で運営すれば支障はない」という意見もあるかもしれないが、一般的には住民の声が町政へ届きにくくなる。周辺市町でも全体的には削減の方向だが、デメリットとメリットを考え合わせれば逆に増やした方がいいという意見もあっていいと思う。
 一方、平成23年4月現在でみなべ町の職員132人の人件費は年間約7億5000万円、職員1人当たりの平均年収は565万円。日高地方のような片田舎でこれだけ所得のあるサラリーマンは少ないのではないか。周辺市町では首長だけカットするということもあったが、厳しい財政事情というのなら職員の給与も削るべきだ。住民サービスは低下する一途。町政の一翼を担うのは、議員も町職員も同じである。
       (雄)

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