いい仕事を追求する人こそが本物

 プロ野球のドラフト会議。わが栄光の阪神タイガースは久々に勝負に出た結果、昭和60年の清原和博(PL学園)以来続いていた1位指名の連敗を12で止め、見事、大阪桐蔭の藤浪晋太郎投手を引き当てた。プロ野球選手になることは、本人だけでなくそのまちの人たちにとっても大きな夢。来季はこのスーパールーキーの活躍に期待が高まる。
 中学3年生、高校3年生は、そろそろ受験校や進路を決めなければならない時期。将来のなりたい仕事、取りたい資格など、明確なビジョンを持っている子はどれほどいるか。大学進学を目指す高校生はそれによって学部、学科も絞られるが、何になりたいのか、何をしたいのか、まだ分からない数学嫌いの子は「とりあえず」の文系、経済学部? 
 世の中に仕事はいろいろあるが、必死に努力を重ねて夢だった仕事に就けたとしても、ほとんどは日々の仕事がつらく、運がなければ成功しないことも多い。プロ野球や芸能界はもちろん、一般に成功者として挙げられる医師や弁護士でも、毎日の仕事は忙しさに追われ、「楽しい」と感じる余裕などないのが現実だろう。
 「夢に突き動かされて、映画の仕事を始めたけれど、純粋な思いは遠くに置き忘れてしまった。それでも仕事をしているのは、日々こなさなければならない課題を突きつけられているから」。映画『ゆれる』の西川美和監督がいみじくも語った。「嫌いな仕事ではないから楽しいけど、それって本当の映画監督なんだろうか」。
 昨日より今日、今日より明日、どんな世界であれ、常に納得できるいい仕事をしたいと願う人こそ本物。日高新報はいま、記者を募集しています。  (静)

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