日高川の河床整備スタート

 昨年9月の台風12号災害に伴う復旧で県は、市内藤田、野口地内で大規模な日高川河床整備をスタートさせた。日高振興局によると、水害後の河床高の調査で、現場周辺は左岸エリアに大量の土石が堆積し、逆に右岸エリアがえぐられていたことが判明。このため、堆積した土石を重機で押してえぐられた部分を穴埋めする方法で工事を進めている。完成は来年1月末。
 現場は野口橋から上流に延長530㍍区間と小熊大橋から上流に400㍍区間。台風12号災害後には見た目にも高さ2、3㍍にわたり土砂が堆積していた場所。市議会などでは「台風12号の水害ではあと2㍍ぐらいで日高川の堤防が越流するところだった。川底に土石が堆積しているので、今度同じような増水になると、確実に堤防を越えてくる」などとして、県に土砂の撤去を強く要請していた。しかし、その後県が河床高を調査したところ、土砂が堆積しているのはカーブを描く川の流れの内側となる左岸エリアで、逆に外側の右岸エリアは川底がえぐられていることが分かった。特に野口橋上流の右岸には現在復旧工事が進められている市の藤田グラウンドがあるが、グラウンドの護岸の下がえぐられており、このままでは護岸崩壊の恐れもあるという。
 こうしたことから、堆積した土砂を撤去するのではなく、えぐられた部分の穴埋めに全て活用。ユンボで一度積み上げてブルドーザーで突いていく工法を取っている。野口橋上流では土石5万立方㍍分、小熊大橋上流では1万7000立方㍍分を移動させる。事業費は3000万円。工事は大雨などに伴う増水が比較的少ない、この時期を狙って進めている。振興局は「いまのところ藤田、野口地内で土石を撤去する予定はないが、必要性があるなら検討していきたい」と話している。

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