日高高校科学部の研究に熊楠顕彰会など助成

 日高高校科学部 (土永知子教諭指導) の研究 「南方熊楠の植物標本整理と現状調査」 が、 南方熊楠顕彰会と田辺市の熊楠若手研究者助成事業の対象に選ばれた。 同部メンバーは本年度と来年度の2年間で、 熊楠顕彰館所蔵の貴重な資料を一般公開できるよう整理作業に取り組んでいる。 指導の土永教諭は 「偉大な学者の残した資料に触れることで、 多くのことが学べています」 と話している。
 平成20年に創設された助成事業で、 今回で5年目。 若い研究者に南方熊楠の学問領域への参加を奨励することを目的としている。 同部メンバーが取り組んでいるのは、 熊楠の生物資料約7000点のうち那智産の標本の整理作業。 現在ではみられなくなった種も含まれる貴重な資料は 「押し葉」 などの形で明治・大正時代の新聞紙にはさんで残されており、 うかつに触れると破損する恐れもあって、 一般に公開できる形にはなっていない。 同部はこれを写真などでデジタル画像データ化したうえで標本の採集地を実際に調査するという、 根気と時間を要する研究作業を続けている。 採集地の那智の山は昨年の水害で以前と様変わりして入るのが困難なため、 山岳部部員が調査に協力した。 指導の土永教諭は、 「熊楠は、 たった1人の仕事とは信じられないくらい多くの分野で膨大な業績を残している人。 今まで知らなかったという生徒達も研究するうちに偉大さを実感できたようです」 と話している。 助成金は30万円。 現地調査の交通費等に使われ、 来年度末までに研究成果をまとめた報告書を作成する。 メンバーは次の皆さん。
 科学部=坂本薫、 梅本凌河、 片木颯人、 山城祐樹、 坂本栞理、 嶋田あゆみ、 新谷恵理、名倉佑夏、馬場美沙希、 吉本麗可(以上2年) ▽山岳部=成瀬真向人、 中村心哉、 濱岡航平 (以上2年)、 吉田蒼樹(1年)

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