スーツ姿の候補者を面接

 長引く不景気で、 以前と比べると就職が難しい時代になった。 好景気の頃は求人が多かったがいまではかなり減っており、 「有名大学を出ても働く場所がない」 という話を耳にすることもある。 実際、 田辺市内で行われたUターンフェアを取材したことがあるが、 学生たちからは 「かなり厳しい」 という声ばかりで、 中には 「20数社受けても未だに内定がもらえていない」 という学生もいた
 ▼筆者が就職活動した20数年前はバブルの絶頂期。 いまとは比べものにならないぐらい企業の採用は広き門だった。 それでも就職活動となると、 紺色のリクルートスーツに身を包んで 「これまで自分は真面目に頑張ってきました」 と企業にPR。 その姿は遊び暮らしていた普段の生活ぶりから考えると、 まったくといっていいほど違うのだが…。 面接官には、 その金メッキを施した振る舞いはすでにお見通しだったかもしれないが、 とにかく採用という形でなければ就職することはできない。 その場だけでも良く見せようと努力した
 ▼国会議員、 地方の首長や議員も就職活動と同じかもしれない。 有権者から 「採用」 という審判が下されなければ、 給与をもらって政治的な活動を行うことはできない。 しかし、 「国や地域をよくしたい」 という気持ちがないのに選挙期間だけ自分を美化し、 公約を訴える候補者もいないとは言えない
 ▼みなべ町のダブル選挙が25日に告示され、 5日間の選挙戦がスタートした。 会社が成長するかどうかはそこで働く社員の能力が大きいが、 選挙では候補者が町の力になれるか人物かどうかを判断する有権者の存在が大きい。 じっくりとチェックした上で、 清き一票を投じよう。      (雄)

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