みなべ町のダブル選挙告示まであと3日。 首長選に立候補を表明しているのは現職の小谷芳正氏 (62) だけで、 初当選の前回に続いて2期連続で無投票当選が確定的な状況となった。 町民からは 「争点となるような大きな行政課題がなく、 あえて立候補したいという新人が出ないのではないか」 という声も。 町議については1~2人オーバーの選挙戦となりそうだ。
現職の小谷氏は4年前、 副町長を辞任して町長選に立候補。 「安心して暮らせる町づくり」 をスローガンに、 無投票で初当選を決めた。 以後、 防災対策や町民の健康づくりなどに力を入れ、 避難路の整備、 子どもの医療費無料の年齢引き上げ、 前立腺がん検診の導入などの施策に取り組んできた。 次期首長選については、 3月議会で 「合併後の課題解決へ全力で取り組みたい」 と続投を表明。 その後、 住民の一部で新人を擁立しようとする動きがみられたが、 実現には至らず無投票当選が確定的となっている。 町民からは 「無投票は現職に対して大きな信任があるということだと思うが、 どれぐらいの住民が支持し、 反対派の住民がどの程度いるのかということは数字には表れず、 支持率の高さが判断しづらい」 という声も聞かれる。 役場の一部職員からは 「以前からのぬるま湯体質が改善されていない」 という批判はあるものの、 「行政判断では大きな失政がなかった」 との評価も。 新人が出ないことについては、 「住民の政治に対する関心が薄いのでは」 という声もある。
議員選は定数14人に対して15人が出馬表明、 新人1人が流動的な態度で、 1~2人のオーバーとなりそうだ。