龍神村の廃校を介護事業所に

 平成21年3月に閉校した田辺市龍神村宮代地内、 宮代小学校を活用して、 社会福祉法人県福祉事業団 (上富田町) が 「小規模多機能型居宅介護事業所」 を開設する計画を進めている。 学校を目的外転用するための申請が必要で、 承認されれば改修して25年度中にも運用をスタートさせたい考え。 進出企業を公募していた田辺市は 「地域の高齢者福祉につながる」 と期待している。
 田辺市は本年度、 施設整備に3000万円などの補助を出して小規模多機能型居宅介護事業所を開所する事業所を公募していたところ、 同事業団が龍神村での事業展開を応募。 審査を受けた上で選定された。
 同事業団によると、 小規模多機能型居宅介護事業所はデイサービスを中心に訪問介護、 ショートステイの3つの事業を行う地域密着型サービスの一つ。 登録者の定員は25人とする。 龍神村には特別養護老人ホームなどの施設はあるが、 小規模多機能型居宅介護事業所は初めて。 同事業団は、 これまでにも日高川町中津地区で廃校となった大星小学校を活用して障害者福祉施設を運営するなど実績がある。 国庫補助金を使って建設した小学校を別の施設として利用する場合は文部科学省に申請が必要で、 承認は年明けになる見込み。 承認を受けしだい、 あらためて市と契約を結ぶことにしている。 施設の詳細はまだ決まっておらず、 今後設計を進め、 契約後に改修に取り掛かる。 開設時期も未定だが、 25年度中にはスタートさせたいとしている。 同事業団は 「少しでも地域福祉の向上に役立つよう運営していきたい」 と話している。 田辺市は、 龍神村のほか旧大塔村や旧本宮町など近隣に事業所が少なく、 受けられる福祉サービスが限られてしまう旧町村エリアを対象に事業者を公募していた。「サービスの選択肢が増えるのは非常にありがたい。 高齢者福祉の向上につながると期待しています」 と、 新たな事業展開を歓迎している。

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