総務省過疎対策室長が寒川住民と懇談

 県の「わかやま版・過疎集落支援総合対策」で、過疎生活圏に設定されている日高川町寒川地区に3日、総務省自治行政局地域自立応援課の山口祥義過疎対策室長が訪れ、地元住民らと意見交換を行った。地区では県の支援で「シイタケ産業の復活」を目玉に取り組みを展開。山口室長は過疎対策の参考にしようと住民らとざっくばらんに話し合い、「皆さんに喜んでもらえる政策にしていきたい」と意欲を示した。
 総務省は県の同対策に注目しており、 山口室長の訪問は県内の過疎地域の現状や課題を把握するとともに同対策の取り組み状況など聞くことが目的。 初めて地域住民と意見を交わした。
 意見交換会は、 さかゑ屋旅館で開かれ、 寒川住民のほか、 同様に過疎生活圏に設定されている那智勝浦町色川地区の住民、 両町・県関係者ら26人が出席した。 寒川側は、 堺好孝総区長らが地区が抱える課題を話し、 「シイタケを核とした産業振興で未来につなぐ集落づくり」 をテーマとした数々の取り組みを紹介。 山口室長は興味津々に聞き入り、 特に目玉事業の 「シイタケ産業の復活」 に注目した。 3カ所・計1・7㌶で獣害に強いホダ場を整備し、 寒川ブランドの確立、 原木オーナー制度の実施を目指している取り組みで、 住民が「これに先駆けて3年前にホダ場を整備した森林組合の取り組みは、 今春240㌔を収穫、 来春は1㌧の予定で順調に進んでいる。 県支援の取り組みもこれに続いていける。 地域の人に意欲をもってもらえると考えている」 などと説明すると、 山口室長は 「肉厚で香りがいいシイタケなんですね。 オーナー制度はいろんな分野で都会の人に人気なんですよ」 と取り組みに太鼓判を押し、 販売については 「やはり直売がいい。 生産者の顔で売って、 そこから発展してブランド化する。 値段は安くつけずに自信をもって」 とアドバイス。 このほか住民は、 活性化対策でさかゑ屋旅館1階で月1回開店している寒川茶屋について 「高齢化が進んでいる地域でみんなの楽しみになっています」 と話し、 鳥獣害対策ではモンキードッグの取り組みなども紹介。 山口室長は 「寒川や色川は人材がそろっていますね。 地域の人が楽しく、 充実した生活を送ってもらえるのが過疎対策。 いい話を聞けたので、 全国に広げていければ」 と話していた。
 寒川地区では、 昨年度から3年間で総額約1700万円で、 産業・鳥獣害・活性化を対策の3本柱に13の取り組みを展開している。

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